- Compound(コンパウンド)って何なの?
- DeFiを始めたいけど、難しい用語が多すぎる…
こんなお悩みを解決します。
こんにちは。あまねです。
この記事で、Compoundのすべてがわかります。
DeFi初心者向けに、概要・特徴から使い方まで分かりやすく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
本記事の信頼性
- 仮想通貨で年間利益100万以上(納税も経験)
- NFTゲームで人を雇う(マネージャー)経験
- 仮想通貨歴3年、DeFiで500万以上を運用中
- 仮想通貨取引所MEXCの元社員
なお、DeFiを始めるにあたっては手数料や購入にあたって、ETH(イーサリアム)が必要になります。 少額の500円から購入できるコインチェックで事前に購入しておきましょう。
Compound(コンパウンド)とは?
名称 | Compound |
サービスの概要 | DeFiのレンディングプロトコル |
対応チェーン | Ethereum(イーサリアム)、Arbitrum(アービトラム)、Base(ベース)、Polygon(ポリゴン) |
ガバナンストークン | COMP |
対応ウォレット | MetaMask、Ledger、Wallet Connect、Coinbase Wallet、Tally |
取り扱う仮想通貨 | CompoundⅡ:17種類(イーサリアム)、 CompoundⅢ:7種類(イーサリアム)、6種類(アービトラム)、3種類(ベース)、6種類(ポリゴン) |
Compound(コンパウンド)は、仮想通貨の貸し借りのできる、DeFi(分散型金融)のレンディングプラットフォームです。
要するにDeFiの銀行です!
従来の融資サービスはとは異なり、Compoundは金融機関を介さず、ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りを行うことができます。
また、従来の融資サービスには返済能力の審査などがあり、誰でもサービスを利用できるとは限りません。
しかし、Compoundはトラストレス(信用不要)で適格性の審査がなく、仮想通貨ウォレットを接続すれば、だれでも利用することができます。
Compoundは2022年末の時点で、「CompoundⅡ」と、2022年8月にリリースされた「CompoundⅢ」の2種類が稼働しています。
CompoundⅢはCompoundⅡと比べ、貸し借りできる仮想通貨の種類は減っていますが、セキュリティ性能や資金効率、対応チェーンの増加などが向上しています。
こうしたサービスの良さもあって、CompoundのTVL(預かり資産)は約21.8億ドルと世界最大級の預かり資産になります。
Compound(コンパウンド)の特徴
レンディングプラットフォームのCompoundには、主に次のような特徴があります。
Compoundの主な特徴
- 仮想通貨の貸し借りができる
- 仮想通貨の貸し出しで利息が稼げる
- サービスを利用することでトークンがもらえる
仮想通貨の貸し借りができる
Compoundには銀行のような中央集権的な管理者がいないため、仮想通貨の貸し借りをユーザー同士が持ち寄ることで成立しています。
仕組としては流動性プールが用意されていて、そこに不特定多数のユーザーが仮想通貨を預け入れます。
その後、借りたいユーザーが流動性プールから仮想通貨を引き出して借りられるようになっています。
流動性を提供したユーザーは預け入れる仮想通貨の種類によっては利息に加えて、CompoundのガバナンストークンであるCOMPトークンを獲得できます。
仮想通貨の貸し出しで利息が稼げる
Compoundでは自身が持つ仮想通貨を預け、その預け入れた仮想通貨を担保にして別の仮想通貨を借り入れることができます。
借りた場合は利息を支払う必要がありますが、中には借りることでCOMPトークンを獲得することができ、実質的に利息の支払いを抑えられる仮想通貨もあります。
例えば、ステーブルコインのDAIの場合、借り受けには年利で5.10*%の利息がつきますが、年利が1.44%*のCOMPトークンを獲得できるため、実質的に支払う利息は3.66%で済む計算になります。
*2023年11月1日時点の年利
一時はCOMPトークンの利回りの方が大きく、借金してても稼げちゃうなんて状態の時も初期はありました。
サービスを利用することでガバナンストークンがもらえる
Compoundを利用することで得られるCOMPは、Compoundのガバナンストークンです。
CompoundにはDAO(分散型自律組織)として運営されています。
DAOではCOMP保有量に応じて、Compoundの運営に関わる意思決定に参加することができます。
2022年8月にリリースされたCompoundⅢも、DAOでのユーザーによる企画の提案や選定と投票を経て誕生しています。
Compound(コンパウンド)の利用方法
Compoundは、以下の手順通りに進めていけば利用することができます。
Compoundの始め方
- 仮想通貨ウォレットの準備
- 元手となる仮想通貨の準備
- Compoundとウォレットの接続
- 元手となる仮想通貨の預入
- 預入した仮想通貨を担保に別の通貨の借り入れ
仮想通貨ウォレットの準備
Compoundだけでなく、DeFiプロトコルを利用するためには、仮想通貨ウォレット(以下、ウォレット)を準備する必要があります。
そのため、ウォレットを持っていない人は、まずはウォレットの準備から始まります。
本記事執筆時点(2023年11月1日時点)で、Compoundに対応しているウォレットは次の5種類です
Compoundに対応しているウォレット
- MetaMask
- Ledger
- Wallet Connect
- Coinbase Wallet
- Tally
どのウォレットを使用しても問題ないのですが、他のDeFiプロトコルやDApps(分散型アプリ)にも興味があるなら、汎用性の高い「MetaMask」がおすすめです。
MetaMaskは、Google ChromeなどのWebブラウザの拡張機能にもなっているウォレットで、無料で利用することができますよ。
MetaMaskの導入方法は以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
元手となる仮想通貨の準備
Compoundで利用できるのは仮想通貨のみで、日本円や米ドルなどの法定通貨には対応していません。
そのため、まずは仮想通貨を準備(購入)する必要があります。
Compound(CompoundⅡ)で、預け入れに対応している仮想通貨は以下のとおりです。
Compoundで預け入れに対応している仮想通貨(2023年11月1日時点)
- Aave(AAVE)
- COMP(COMP)
- DAI(DAI)
- イーサリアム(ETH)
- ChainLink(LINK)
- Sushi(SUSHI)
- TrueUSD(TUSD)
- Uniswap(UNI)
- USD Coin(USDC)
- Pax Dollar(USDP)
- Tether(USDT)
- WBTC(WBTC)
この中で、日本国内の仮想通貨取引所が取り扱っているのは、イーサリアム(ETH)、DAI(DAI)ChainLinkトークン(LINK)の3種類だけ。
どの仮想通貨でもいいのですが、イーサリアムであれば流動性が高いので取引しやすく、Compoundでのガス代(ネットワーク手数料)の支払いにも使うことができるのでおすすめです。
そのイーサリアムを購入するなら、初心者にとっても使いやすい「Coincheck (コインチェック) 」がおすすめです。
コインチェックでの仮想通貨の購入の方法は以下の記事でまとめていますので、参考にしてください!
Compoundとウォレットの接続
MetaMaskなどのウォレットの準備とイーサリアムなどの仮想通貨の購入が完了したら、次にCompoundのサイトにアクセスしましょう。
Compoundのサイトにアクセスを下記画像の「App」を選択します。
その後「Ethereum」を選択し、Compound V2を選択すると、(CompoundⅡ)にページに行きます。
その後、次の画像のように接続するウォレットの選択画面が表れるので、その中から接続したいウォレットを選択しましょう。
ウォレットが起動するので、接続の承認に応じれば接続が完了します。
元手となる仮想通貨の預入
CompoundⅡにウォレットを接続できたら、次はウォレットの中にあるイーサリアムなどの仮想通貨を、CompoundⅡの流動性プールに預け入れてみましょう。
CompoundⅡの画面は次の画像のように、左側が預け入れるときのSupply Markets、右側が借り受けるときのBorrow Marketsで構成されています。
ここでは預入の方法を紹介するので、左側のSupply Marketsの中から預け入れる仮想通貨のロゴをクリックしましょう。
そうすると、別の画面が立ち上がります。
「ENABLE」をクリックした後に預け入れる仮想通貨の数量をウォレットの中にある範囲内で入力します。
「ENABLE」が完了すると、「SUPPLY」のボタンに変わりますので、ここをクリックすれば預け入れることができます。
預入した仮想通貨を担保に別の通貨の借り入れ
最後に、預け入れたイーサリアムなどの仮想通貨を担保に別の仮想通貨の借り入れ方法も紹介しておきます。
仮想通貨を借り入れる際は、先に担保の設定をしておく必要があります。
画面左側のSupply Marketsの「Collateral(担保)」の欄にチェックを入れると、預け入れた仮想通貨を担保に充てることができるようになります。
次に、画面右側のBorrow Marketsから、借り受ける仮想通貨を選択します。
預け入れのときと同様に別の画面が立ち上がるので、利息や借り受けることができる上限を確認しましょう。
借り受ける数量を入力して「BORROW」*のボタンをクリックすれば仮想通貨を借りることができます。
*画像のボタンには「BORROWING LIMIT REACHED」と表示されていますが、借り受けられる数量の範囲内であれば「BORROW」と表示されます。
Compound(コンパウンド)を利用するときの注意点
最後に、Compoundを利用する際に注意すべきポイントを、3つに絞って紹介します。
Compoundを利用する際の注意点
- 利用には海外取引所が必要
- 日本では未認可のサービス
- 日本語に対応していない
利用には海外取引所が必要
Compoundでは利用する中でガバナンストークン(COMP)を入手することができ、入手したCOMPを売ることで利益を得ることもできます。
しかし、COMPトークンを取り扱っている仮想通貨取引所は日本国内には存在しません。
COMPを日本円に換える場合は、まずはCOMPを取り扱っている海外の仮想通貨取引所、もしくはDEX(分散型取引所)で国内で取り扱いのある仮想通貨にいったん交換する必要があります。
そのうえで国内の仮想通貨取引所を使って交換した仮想通貨を換金しなければ日本円を得ることはできません。
その海外の仮想通貨取引所やDEXも、日本の法律に基づいて、日本国内での営業が許可されているものではありません。
日本の法律が及ばないサービスなので、利用によって生じる可能性があるさまざまなリスクをしっかり理解しておかなくてはいけないと言えます。
なお、海外取引所の利用にあたっては、Bybitがおすすめです。
DeFiを利用していくのなら、今回作成しておきましょう。
日本では未認可のサービス
従来からある日本の融資サービスは、銀行や消費者金融などの事業者登録を受けた金融機関が法に基づいてサービスを展開しています。
しかし、Compoundを含むDeFiプロトコルは、今のところ日本の法律では未認可のサービスです。
消費者保護の仕組みは存在せず、当然、預け入れや借り受けの際の利息の上限にも日本の法律が適用されているわけでありません。
つまりは、何が起きても自己責任ってことになります。
日本語には対応していない
Compoundは複数の言語に対応しているものの、その中に日本語は含まれていません。
現在はWebブラウザやアプリなどで、非常に精度の高い翻訳機能が無料で使える時代ではです。
しかし、利用するツールによって翻訳結果に違いがあったり、細かい表現などが正確に翻訳されなかったりする可能性もあります。
翻訳機能はあくまでも、補助的なツールと捉えましょう。
日本国内で認可されていないサービスですので、きちんと内容を理解しないまま利用するのではなく、必要以上に注意を払うことが重要です。
Compound(コンパウンド)でよくある質問
Compoundに関する質問をまとめたので、これから取引を行う方は参考にしてください。
Compoundでよくある質問
- 利用していくうえでリスクは?
- 預入した通貨はすぐに引き出せる?
- 利息に税金はかかる?
利用していくうえでリスクは?
CompoundはDEX(分散型取引所)なので、送金ミスや取引内容を間違えても補償は一切ありません。
国内取引所のように中央管理者がいれば、サポートや補償を行ってもらえますが、DEXには管理する人や補償する組織などは存在しないので保証されることはありません。
ですので、取引や送金をするときは全て自己責任になることを理解したうえで取引をしてください。
初めて取引や送金をする際には、少額でテストするのをおすすめします。
もし万が一間違ったとしても少額で済みますので…
また、DeFiはハッキングの対象となるケースが多いので、ハッキングによる資金流出も頭に入れてリスク管理をしっかりしてください。
ハッキングされれば、貸し出している資金を全て失う可能性もあるので、分散的に資金を使うことでリスクを最低限に減らすことができます
ハッキングの備えは資産を分散しておく以外しか私たちには正直できません。
ですので、そのDEXの運営実績や出資者がどこなのかで判断するしかありません。
その点、Compoundは十分な実績があるので安心です。
預入した通貨はすぐに引き出せる?
Compoundで貸し出した通貨は、基本的にはすぐに引き出すことできます。
DEXの中でも流動性が高い取引所なので、よほどのことがなければすぐに引き出すことができます。
しかし、通貨の価格が急落した場合などは、他の利用者が一斉に引き出すことによって流動性が減り、引き出すことが難しくなってくるケースもあります。
ですので、このリスクに関しても頭に入れて使用していきましょう。
Compoundではこのリスクは限りなく低いですが、他のDEXを使用する際には頭の片隅には入れておきましょう。
利息に税金はかかる?
Compoundで、通貨を貸し出して利益が出た場合は、雑所得として課税対象となります。
雑所得による収入がある場合は、20万円以上の収入が発生すると確定申告の必要があるので、収入が出た場合は収支の確認をしっかりして、必要があれば確定申告をするようにしましょう。
確定申告のためにも、DeFiの収支記録はキッチリつけておきましょう。
Compound(コンパウンド)のまとめ
今回は、DeFiのレンディングプラットフォームとして人気があるCompoundを紹介しました。
この記事のまとめ
- Compoundは、ユーザー同士で仮想通貨の貸し借りができるレンディングプラットフォーム
- 仮想通貨を預け入れることで利息を得ることができる
- 預け入れた仮想通貨を担保に、別の仮想通貨を借入れることができる
- 貸し借りするコインによっては、ガバナンストークン(COMP)が得られる
Compoundは中央集権的な管理者の仲介を受けずにユーザー同士で仮想通貨の貸し借りができるレンディングプラットフォームです。
貸し手となる場合、保有する仮想通貨を流動性プールに預け入れることで利息を得ることができ、銘柄によってはサービスを利用することでガバナンストークンのCOMPトークンを手に入ることもできます。
レンディングを利用した仮想通貨の運用に興味がある方は、この機会にCompoundのことをチェックしてみてましょう。
なお、Compoundの預け入れや借り受けに対応している仮想通貨はいくつかありますが、ガス代(ネットワーク手数料)の支払いにはイーサリアムが必要となってきます。
イーサリアムはメジャーな仮想通貨で、日本の仮想通貨取引所の多くが取り扱っているが、そのなかでも初心者にとっても使いやすい「Coincheck (コインチェック) 」がおすすめです。
DeFiを始めるには、まずは1万円程度からコインチェックでイーサリアムを事前に購入しておきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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